創業融資、資金調達について

創業融資の場合はどこから借りるのが良いか？

創業・起業したばかりの個人事業主、会社設立したばかりという方が資金調達を考えたとき、どこの金融機関が「借りやすい」のか。

創業期で狙い目になるのはやはり、日本政策金融公庫の「新創業融資」です。
特に新創業融資が狙い目な理由として、借りるための要件が以前より緩和され、借りられる上限額が上がった、ことが挙げられます。

次点では地方銀行、信用金庫等の地元金融機関で創業支援に力を入れているところも有効です。
中には日本政策金融公庫と併用して借り入れを成功した方もいらっしゃいます。

新創業融資のポイント

ポイント

対象となる方

創業の要件

新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方

雇用創出、経済活性化、勤務経験または習得技能の要件

次のいずれかに該当する方

1. 雇用の創出を伴う事業を始める方
2. 現在お勤めの企業と同じ業種の事業を始める方で、
   • 現在の企業に継続して6年以上お勤めの方
   • 現在の企業と同じ業種に通算して6年以上お勤めの方
3. 既に事業を始めている場合は、事業開始時に上記その他の要件のいずれかに該当した方

上記だけの方が対象ではありませんが、主な方が当てはまる要件はこちらかと思います。
なお、この制度の貸付金残高が300万以内の女性については2の要件をそれだけで満たすと優遇されています。

緩和された点（自己資金要件）

新創業融資の借りるための要件では他に自己資金要件があります。この自己資金要件が緩和されました。

つまり、以前は1000万円の借入では約333万円必要だった自己資金が100万円だけで良いということです。
とは言っても、100万円あれば誰でも簡単に借りれるわけではありません。
やはり、融資のポイントを押さえている税理士に、しっかりアドバイスを受けながら申し込むことがおすすめです。

創業融資の審査のポイント

融資を申し込むと必ず、金融機関の担当官と面談があります。
その際に見られる点として

1. 事業主・経営者の人柄・経歴
2. 事業計画書の内容
3. 自己資金

金融機関としては貸したお金が返ってこないと当然困ります。
なので、「この人（会社）は貸したお金をちゃんと返せそうか？」という目で担当者は見ています。
それに対し、「ちゃんと私は返せます」と伝わるように準備することが重要です。

事業主・経営者の人柄・経歴

創業・起業の方だとこれまでの売上がありません。金融機関は基本的には過去の実績数値をもとに返済力を見るのですが、創業したばかりの事業主・会社にはそれが無いことが多いです。

そんなときに何を見るかとなると、事業主・経営者その人の人柄やこれまでの経歴・経験です。これから始める事業に対して必要な知識、人脈、経験があるのか？起業の動機や目的は何か？などから「この人なら大丈夫そうだ。」と思わせることが必要です。

経歴での注意点として過去5年以内に破産などの債務整理をしたことがあるとかなり難しいです。この場合はほとぼりが冷めるまではおとなしく待つのが良いと思います。

事業計画書

この事業計画書を使って自分の事業を説明します。これが過去の数字がない創業融資では、唯一と言っていい数字の裏付けになります。
内容は「ちゃんと借りたお金を返せる」という計画になってなければいけません。

また、ちゃんとした事業計画を立てているかどうかで廃業確率は大きく変わると思います。融資の可否とともに、起業して成功するためには非常に重要なものになります。

自己資金

要件でも借り入れ額の1/10の自己資金が必要とありました。
金額も重要ですが、その自己資金の貯めていく過程も重要です。

審査の際には数か月程度遡って通帳を見られます。その際に不自然な入金があると怪しまれ融資にはマイナスになります。
良いのはこつこつ貯めた経緯が見える通帳です。しっかりと少しづつ貯めれる人かどうか？を金融機関は見て信用の材料にします。

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参考

日本政策金融公庫

神戸支店
神戸市中央区東川崎町1-7-4

神戸東支店
神戸市灘区友田町3-6-15

姫路支店
姫路市忍町200

尼崎支店
尼崎市東難波町4-18-1

明石支店
明石市楢屋町8-36

豊岡支店
豊岡市千代田町10-6